胸膨らまない水着ちゃんねー(映画「スプリング・ブレイカーズ」)

胸膨らまない水着ちゃんねー(映画「スプリング・ブレイカーズ」)
☆×2
 
スプリング・ブレイクよ永遠に
 

あらすじ
フェイス(セレーナ・ゴメス)たちJD(女子大生)4人は大学生活に飽き飽きしていた。
刺激を求め夏のバケーションことスプリング・ブレイクに向かおうとするが、お金がない。
強盗すりゃいいじゃん!てことでダイナーで金稼ぎしフロリダへ。そこでは酒、ドラッグ、イケメン、おっぱいと至福の時を満喫するも、うっかり警察にパクられる。
釈放の罰金を払えず困り果てる4人。それを払ったのはエイリアン(ジェームズ・フランコ)。危険な香りのするエイリアンはドラッグディーラーだった。

 
「KIDS/キッズ」の監督ハーモニー・コリンの新作。
正直な話、そこまでコリン作は好きでもなく、「KIDS」も好きでも嫌いでもといったところ。
ジェームズ・フランコ出演、全編水着のパツキンチャンネーがキャッキャウフフとの前情報2点さえなければDVDスルーしていたに違いない作品でした。コリンごめんよ。
 
そんな今作、冒頭にフロリダでのスプリング・ブレイクを満喫するバカども若者たちがサイケに描かれていて、「ああ、この映画はこういう映画なんだな」と強く訴えます。
マッチョの股間に生えた瓶ビールを飲むギャルたちは完全にフェ○チオ&BUKKAKEだし、とりあえずトップレスだし、瓶をパイズリだしといなかなかヒドい冒頭*1なわけです。でもエロさは不思議となくアーティスティックぽい気がしたのは監督がコリンだからでしょうか。
 
サイケでラリってる冒頭とはいえ、こんな声も。
「ちょっとゲスさ不足ですね」
(おっぱい映画評論家Sさん)
 
コリン作のテーマといえばホワイト・トラッシュで、犯罪に墜ちていくor下流から抜け出せない白人若者というイメージ。ただ、生まれや環境、不運など回避できない状況から墜ちていくわけではなく、今作の4人は流されてうっかり手を染めるパターンです。
大学では敬虔なクリスチャンが教師として車座で神に祈りを捧げるわけで、そんなクソ真面目やってらんねえよ!という声が聞こえてきます。だからといってダイナー強盗やスプリング・ブレイクでヤク決めて酒飲んでいいわけじゃないんですけどね。
 
あとはぶっちゃけパツキン4人の造形が雑で、あのディズニー出身のセレーナ・ゴメスが出演!という割にさっさといなくなるし、ヴァネッサ・ハジェンズとアシュレイ・ベンソンも「金髪」「常時水着」と似たような造形のため、「エンジェル・ウォーズ以来のヴァネッサたんハァハァ」をやるつもりが「どっちがどっちだっけ…?」となる始末
水着チャンネーきゃっきゃうふふ映画は今後、黒髪とかショートとか見分けがつくようにしたほうが良いと思いマス!*2
 
ジェームズ・フランコの異形はなかなか斬新で、悪役も似合ってましたね。ラップは下手だけど。
 

今回のパンフ

映画のパンフで重要なのはキャスト情報。略歴は積極的に省略すべきだし*3、映画や監督、出演者へのコメント、裏話が欲しいわけです。
今作驚いたのは謎の監督推し。イントロダクションの次ページにコリン特集だぜ! しかも見開き2ページでカラー・モノにしたコリングラビアがど真ん中!

(これまでいろんなパンフ見ましたが、異例の監督グラビア)
どセンター扱いのセレーナたんがなんで速効退場なのか、きっと裏話があるだろうに、セレーナたん本人コメントはお約束の「脚本を読んですごく興奮したわ」の一点のみ。つまんねえよ!

※俳優インタビューあるある
「脚本を読んで興奮したよ」
「監督はとても才能がある」
「声をかけられて即決した」

今回のデキ:雑

映画×短歌

ビキニとかTバックとかトップレス つめただけでは夢とはいえない

*1:ヒドい=ほめ言葉

*2:セレーナたん黒髪なんだけど、すぐ退場したのでね

*3:トム・クルーズだと作品が多く略歴めちゃ長いし