ボンクラ心、永遠に(映画「オズ はじまりの戦い」)

☆×4
 
 

あらすじ
シケたサーカスでチンケな手品を披露するオスカー(ジェームズ・フランコ)。
気球が嵐に巻き込まれ、見たこともない土地にたどり着く。
そこで出会った魔女セオドラ(ミラ・クニス)に偉大な魔術師と勘違いされ…。

  
旧「スパイダーマン」3部作で世界中のボンクラを熱狂させたサム・ライミが、ボンクラたちが感情移入せざるを得ないハリーことジェームズ・フランコをオズに起用し新たなファンタジーを完成させた。
IMAX3Dにて鑑賞しましたが、映像美がまたよいです。旧スパイディもIMAX3Dで見たくなります。
 
オズはチンケなペテン師で、サーカスのあるカンザスではカンザスには善良な人がたくさんいる。でも俺がなりたいのは善良じゃない、偉大な男だ」と上昇志向の塊であることが見られます。
「オズ」にたどり着いたあとも、偶然とお得意のペテンで「偉大な魔術師オズ」として振る舞った挙げ句、ピンチになったら逃げようとする小さい男でも。
おまけに、ショボいオルゴールでセオドラを口説いた直後、同じオルゴールで姐エヴァノラを口説き、あまつさえそれがセオドラにバレるチャラい男でもあり、偉大なる魔術師オズには程遠かったのもよかったですね。
 
オズが否定し続けた「善良」が、「偉大」の先にあるものとグリンダの言葉で悟るところは、「大いなる力には大いなる責任が伴う」(byベン・パーカー)のスパイダーマンを踏襲しているようで心地よかったです。
 
セオドラのバージョンアップ後はグリーンゴブリンを思わせる造形で、これもライミぽい!と思いました。
 
グリンダ役のミシェル・ウィリアムズがかわゆくてかわゆくて。しょこたんに似てますよね? 足が長くておっぱいも大きいんだけど似てるよね?
レイチェル・ワイズミラ・クニスもいいんだけど、やっぱグリンダ!
 

今回のパンフ

感想を書いたり、内容を思い返したり、パンフ鑑賞は上映後の復習の一貫でもあります。
しかし出演者やストーリー、スタッフの紹介はネットでも十分だし、「ウィキペレベルの情報に写真を付け加えた程度のパンフ」も少なくないのが実情。エリカ様写真集に毛が生えた程度のヘルターなんとかってやつとかな!
今回はライミがジェームズ・フランコをいかに評価しているとか、ファンタジーといえばサム・ライミとか、「死霊のはらわた」のサム・ライミとか、そんなん知っとるわ!な情報ばかりで残念でした。
ディズニー映画のパンフって地味でつまんないのが多いんですよね。

ミシェル・ウィリアムズの写真がかわいい!ぐらいでした。

ウィキペディアに書いてあったのですが、ライミは当初グリンダにヒラリー・スワンクを推していたそうで、魔法を使わなくても強そうじゃん…。っていうかそういう情報こそパンフに載せろよ!

今回のデキ:平凡にも満たない

映画×短歌

かの世界 右手の力を解き放ち救う夢を一度は見てみる