小悪党は見た!コスプレ男連続殴殺未遂事件(映画「スーパー!」)

エレン・ペイジの幼児体型とダサダサのフルカップブラに萌えたよ!

さあみなさんご一緒に!

寸胴は正義!

開幕短歌 「ロリコンじゃないのでロリはお断り 幼児体型、貧乳は神

あらすじ
結婚したことと悪者の逃亡経路をお巡りさんに教えた2つのことだけが人生の誇りだったコックのフランク。 ところがドラッグ依存症だった愛する妻サラがセクシーなドラッグディーラー・ジョックに寝取られてしまう。

落ち込む中、夢で「天啓」を受け手作り衣装のヒーロー「クリムゾンボルト」として「シャラップクライム!」の決めゼリフとともに割り込みやドラッグ売人、ショタコンオヤジら“悪人”をスパナでブン殴り始める。


札幌での公開は全国より少々遅れたわけで、ぞくぞく上がっていた感想を見るに「NTRからフォーリングダウン」状態になったフランクakaクリムゾンボルトが暴れるのかと勝手な予備知識を蓄えていったわけですが、全然違いますね。
清々しいキチガイとはまさにこのこと。シャラップクライム!

「フォーリングダウン」といえばジョエル・シュマッカー作品の傑作で…というかほかにロクな作品がないんですけどね。
すっごい脱線するけど「8mm」は人生ワースト5だよ! 理由はコレをデートムービーにして気まずい雰囲気になったからだよ!*1
…話を戻します。「フォーリングダウン」はざっくりまとめると「普通のオッサンが暑さをきっかけにぶっ壊れてしまう」話を凡人の見た目と行動のギャップで表すブラックジョーク的な映画。「スーパー!も近いかなあ」なんて思ってましたが、NTRは直接関係ないし、連続殴殺未遂事件の直接のきっかけは「天啓」というキチガイの素養があったオッサンのノンストップドライヴストーリーなんですね。

キチガイ親父とメンヘラ狂人


フランクakaクリムゾンボルトはキチガイです。劇中劇の「ホーリー・アベンジャー」のセリフ「悪に立ち向かう心が人をヒーローにする」に感化されて自前衣装で悪人退治に乗り出すフランクまでは若干微笑ましい「変人」ですが、クリムゾンボルトの悪の大小に関係なくスパナで殴打する行為は「キックアス」ですらやらないこと。さらにはTVで「クリムゾンボルト、また一般市民を襲撃」のニュースを見て初めて「正義ではなくただの暴力」と気づくにいたってはもうバカかと。
とはいえここは「敬虔なクリスチャンはキチガイに走りがち!」なイメージを与えるほどではないし、単にやりすぎだぞフランク!というコミカルな演出はやはり笑える。

それに対し、ボルティーakaリビーは完全なる狂人です。キチガイを通り越した完全なるキ印。おまけにビッチという救いのない基地外


「JUNO」はちょっと地味め、「インセプション」では垢抜けない感じ、「ローラーガールズ・ダイアリー」でもモテそうでモテないかわいめという「女の子」役が多いエレン・ペイジ。実は当初は「かわいいなぁ」だけ。それが一変したのが「ローラーガールズ・ダイアリー」。ちょっと地味だけど、キュートで頑張っていてそしてお子様パンツで、そしてどうでもいいバージン喪失をするところまでも魅力的
こういう見ていて悶え苦しむ女の子がドはまりだと思っていたら、今作ではオタクでメンヘラビッチ。これにはスパナで頭をぶん殴られたかのような意外性があってなかなか。*2

アメコミショップ店員のオタク・リビーは「ちょっと変わった女の子」。そしてフランクの正体を「クリムゾンボルト」と知り、自ら衣装を作って「ボルティー」となってからの狂人発揮ぶりは外見のかわいさとのギャップ。
「新車に10円傷をつけた悪いヤツ」を置物で殴殺しようとか、「え、殺しちゃダメなの?」という天然狂人ぶりはもう目が離せない! といってもボルティー「一挙一動足から目が離せない」ではなく「次に何をしでかすんだこのキ印は…」という「目が離せない」!

でもってクリムゾンボルトのツギハギ衣装と違ってボルティーの衣装は本格的。黄緑に黄色って若干「キックアス」気味だったり、緑のヒーローってろくなのいねぇよなあ、とか色々思わせておいてアレですよ。もういっそ殴って!頭カチ割って!
ミニスカバージョンもかわいいし、「フランクには奥さんはいるけどクリムゾンボルトにはいないのよ!」はどこかで読んだ「お兄ちゃんと私は前世で恋人だったの!」とかいうメンヘラストーカー話を思い出します。


「今はコマとコマの間だから、何したっていいの…(はぁと」


おいリビー!フランクの顔をよく見ろ!相手選べよお前かわいいし!*3

薄まる主人公以外全員

冒頭、糞真面目一本槍で人としての魅力が正直アレなフランクの人生を簡略に振り返り、速攻で妻がジョックの元へ走る。魅力的でユーモラスさもセクシーなジョックの描写は後半に至って描かれなくなり、コスプレヒーローものの割には最もショッパイ最終対決へ。「X−メン ファーストクラス」であんなにかっこよくて魅力的で純粋な悪っぷりが最高だったケヴィン・ベーコンを起用したのに…との思いは少々。

ただし、それに至るラストのアクションは迫力満点だし、サエないオッサンから一人コマンドーとなっていく過程のガンショップでの買い物や修行風景なんかもボンクラ心をくすぐられたぞ! シャラップクライム!

映画×短歌

・報道で「バールのような」を見るたびに「シャラップクライム!」浮かんできそう

*1:ほんとに事実。初デート、相手の初映画デートがコレ

*2:ボルティーたんにならぶん殴られてもいいよ!

*3:七五調魂の一首