「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
☆×4
あらすじ
前作から2年、オートボットと世界を救ったサムは無職にジョブチェンジしていた。
仕事は見つからず恋人カーリーが勤める会社の社長から推薦されて就職できたのが「メール室」。オプティマスやバンブルビーたちは特殊機関NESTとともにディセプティコンと戦っているというのに…。
そんなサムへ、ディセプティコンからの襲撃。米ソが宇宙進出を目指していた時代、月に眠るオートボット「センチネル」を巡り、ディセプティコンが活発に動き始めたのだった。
サムの今作の恋人カーリーのロージー・ハンティントン=ホワイトリーがまあまあ良い。オープニングはカーリーのケツで開幕。全2作ではおっぱい要員のエロ女神ミーガン・フォックスのおっぱいが所狭しとぷるんぷるんだったが、今作では冒頭のケツに始まってぷりんぷりんの唇も目を引く。
でもどうせ見るならおっぱいだろ!(脚線美も悪くないけど)
とにかくマイケル・ベイらしく何もかも大味。「アバター」で使用した3Dグッズで撮りました!というだけに映像美は「アバター」を超えたといってもいいぐらい。
味付けはまるでソースと山のような塩コショウたっぷりのUSビーフステーキのよう。冒頭に壊滅させるのがアラブテロリストとか国家情報長官のオバちゃんが典型的な石頭とかそろそろ飽きてきたサム両親パートとからへんが。
とはいえうっとおしいほどではないし、レノックスの地味なかっこよさやひっそり大佐に昇格しているところや*1、シモンズもくどいかといえば味付けほどではない。
ネタ要素もふんだんで、冒頭のサム就職活動は「就職できない私!」という映画が撮れそうなほど無職らしいダメなPRっぷりで笑えたし、「なぜミカエラがいなくてカーリーなのか?」という疑問にもホィーリー(ブレインズだったかも)に「嫌なオンナだったからなゲハハハ!」と製作側の正直な気持ちを代弁させたりと笑いどころには欠かない。
文句なし、ココは熱い!
- ブレインズとホィーリー
ディセプティコン側から今作はサムのペットとしてPCに変身したりと情報収集役として働く。ラストにディセプティコンの乗り物に乗り込んで飛行船の中で暴れ、ちょうどサムたちがピンチのときに墜落させる。
実質ネタとギャグ要員なのだが、「もう俺たち死ぬな」というホロりとくるセリフも。
- スタースクリームvs人間
人間だけの力でボス級ディセプティコンを倒したのはシリーズ初のような気がする。オートボット側のホイルジャック*2が人間に与えた壁登り用ワイヤーつきグラブと爆弾で倒されるわけだが、ワイヤーで目を貫いてその穴に爆弾を設置するという人間らしい戦術にはゾクっときた。それを成し遂げたのがボンクラで今作は無職のサムなのだから感動もひとしお。
スタースクリーム戦が人間の成長の証なら、ショックウェーブ戦は人間とオートボットたちの融合。ワーム型の「ドリラー」を操り冒頭のチェルノブイリや最終決戦で人間たちを苦しめる最強の敵だが、経験を得たスタースクリーム戦直後の人間たちの勢いにはかなわなかった。ここのトドメが最後まで人間を信じ続けたオプティマスというのは当然だろうか。ドリラーは「マトリックス」の敵のようで超カッコイイ。
映画×短歌
・胸焼けがするほどソースたっぷりでその大味さも米風(ベイ風)味付け